グッドエイジングのため
伸ばすべきは
ふくらはぎ・そけい部・肩甲骨!
ストレッチ法について教えてくれるのは、パーソナルストレッチ専門家のなぁさん。 「人は、年齢を重ねるごとに血管も一緒に老化します。若い血管はしなやかですが、歳を重ねると弾力を失って固くなります。すると血流が悪くなり、肩こりや貧血、むくみなどの不調が身体に現れてきます。
むくんでいる状態は、血中に水分や老廃物、余分な脂肪分が滞っている状態です。ストレッチをすると血流や酸素の巡りが良くなり、筋肉のよく動く、むくみのない身体に近づけます。実際、〝太っているんじゃなくてただむくんでいるだけ〟という女性も多く、しっかりとストレッチをしてあげると数ヶ月でかなりほっそりされる方も多いんですよ。 特にむくみが顕著に現れるのは〝第二の心臓〟と呼ばれ、ポンプの役割を果たすふくらはぎ。また、普段あまり動かすことのないそけい部や肩甲骨も滞りやすいパーツです。この〝3大滞り部位〟を、毎晩短時間でもいいのでほぐしてあげましょう」1. ふくらはぎのストレッチ
第二の心臓といわれるふくらはぎは、最も顕著に滞りやすい部位。夕方にだるくなるのはむくんでいる証拠なので、しっかりほぐしてあげましょう。
両方のかかとを床から離さないよう注意しながら、足を前後に開く。壁や机でバランスを取りながら前方方向に体重をかける。これを片足1分ずつ行う。
2. そけい部のストレッチ
そけい部は、上半身と下半身を結ぶ腸腰筋(ちょうようきん)の一部で、脚の付け根にあたるパーツ。基本的に歩く時しか使わないので硬い人が多い部分です。
後ろの膝を地面につけて伸ばし、前の膝はおおよそ90度に立てる。手は両方とも前につき、バランスを取りながら前方方向に体重をかけてキープする。これを片足1分ずつ行う。
3. 肩甲骨のストレッチ
PCを触るなど、手を前に出して作業している時は肩甲骨が開いている状態。この状態は肩甲骨を使えておらず、肩が凝る原因です。肩甲骨は、特にしっかりほぐしたい部位なので、「開く+寄せる」動きを1セットで行います。
床に座り、軽く膝を曲げて足は肩幅より少し開く。右手で左足の甲の側面を持つ。足は前に蹴り出し、手は後ろに引く動きを同時に行う。1分行ったら、手足を逆にしてまた1分行う。
肩甲骨の下のラインを意識して、肘をゆっくりと寄せていく。これを30秒行う(※手の平の向きは写真と反対でも、やりやすい方でOK)。
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なぁさん
パーソナルストレッチ専門家、ストレッチ専門店『Nストレッチ』経営。YouTubeやTwitterでストレッチ動画を配信。著書に『なぁさんの1分極伸びストレッチ 生活の質が感動的に上がる』(大和書房)など。
1分間継続してストレッチするのが難しければ、20秒×3セットなど分けてもOK。無理すると力んでしまってきちんと伸びないので、頑張らないことがポイントです。