2024.07.20

The path I followed to be myself

フローリスト/前田有紀さん

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自分らしくあるために進んだ
フローリストの道

人生には理由がある
vol.27
フローリスト/前田有紀さん

前田有紀さん/フローリスト

1981年生まれ、横浜市出身のフローリスト。慶應義塾大学卒業後、2003年にテレビ朝日に入社しアナウンサーとして活躍。2013年に退社し花業界へ転職。現在はフローリストとしてイベント装飾や店舗運営を行っている。表参道に構えるフラワーショップNUR(ヌア)の運営を行っている。

アナウンサーから転身。
自分らしくあるために進んだフローリストの道
フローリスト/前田有紀さん

元テレビ朝日の人気アナウンサーとしてテレビで見ない日はないというほどの活躍ぶりだった前田有紀さん。
入社10年の節目に転職を決意。選んだ次の道はまったくの異世界、花業界でした。
「自分らしくあるために」そして「心地よく生きるために」前田さんが選択した道のりとは?

YouTube

公式YouTubeチャンネルでは、インタビュー動画をご覧いただけます。

社会人10年目の決断
夢を仕事にするためTV局を退社

テレビ朝日のアナウンサーとしてスポーツ番組からニュース、バラエティまで幅広く活躍していた前田さん。順調にキャリアを重ね、充実した日々を送っていましたが入社10年目で退社という決断をしました。
「アナウンサーとしてたくさんの方とお会いして取材をさせてもらっていたんですが、中でもご自身の夢を叶えてスポーツ選手になられた方がとても多くて。そんな方々にマイクを向けると、目がキラキラと輝いているんですよ。彼らを見ていたら、夢を仕事にするってとても素敵なことだなと思うように。私自身、好きなことって何だろう?と考えるようになりました。すると子供の頃から花や自然が大好きで、それらに触れている時間は自分自身が生き生きしていることに改めて気づいたんです」。

また、アナウンサーの仕事に定時という概念はなく、毎日の勤務形態はバラバラ。夜中に出社することもあれば、深夜まで収録や取材、なんてこともあるといいます。 「自然とは真逆のような環境で仕事をしている状況でしたね。そんな中、休日に花を飾るようになったのですが、その花からものすごいパワーをもらうようになって。それが毎日続いていったんです。四季を感じられるようにもなりパワーが循環しているような感覚がありました。そんな日々を重ねていくうちに私、花や自然を仕事にしたらどれだけ人生が変わるんだろうという好奇心が芽生えたんです」。 好奇心の芽がめきめき成長する一方で不安な気持ちもゼロではなかったといいます。 「時代というのもありますが、新卒で入社し、人生のレールを一歩一歩進んでいた感覚があったので、そこから外れてしまうのでは?という不安や、局のアナウンサーからフローリストになる人もいなかったので未知すぎる将来に不安を感じていました。そんな私が一歩を踏み出すきっかけの一つになったのが東日本大震災でした。日常は当たり前に続いていくものじゃないんだということを肌で感じて。一度きりの人生なのだからチャレンジしたい!局の先輩や周りの方の応援もあり花業界へ進むことを決めました」。

汗をかいて顔も泥だらけ。
でも、すごく自分らしい!

テレビ局を退社後、花業界を学ぶために単身イギリスに留学します。
「半年間の留学の中で前半はフラワースクールで花のイロハを学び、後半はイギリスの田舎で庭づくりについて学びました。少し前までは身だしなみを整えてテレビに出ていたのが、この時は顔に泥はついているし、爪の間も土だらけ。汗もかいて正直ボロボロな状態(笑)。なんですけど、ふと鏡を見たときに、すごく自分らしいなって思ったんです。今までテレビ局勤務だったこともあり、無意識のうちにいつもどう見られているかを優先して他人軸で物事を選択していたところがあったけど、自分軸で物事を見たり、選べるようになりました。それと同時にやっぱり私は花や自然に触れているのが大好きなのだと再確認。フローリストとして生きていきたいと思いました」。

花や植物を通じて
人の温かさに触れられた

帰国後、都内のフラワーショップで3年修行を積み36歳で独立。 「勤めていたフラワーショップでは最初は掃除からスタート。徐々に店頭に立たせてもらえるようになって。たくさん勉強させてもらいました。最後は競にも参加して仕入れも任せてもらえるように。そんな時、長男の妊娠が分かったんです。つわりがちょっときつくてお店に立つのは難しいかなというのもあって独立を決意。でも、花に触れることを止めたくなかったし、花を学ぶことも止めたくなかったんですよね。それで、妊娠中にフラワーブランドgui(グイ)を立ち上げました。でも、開業届けをすぐに出したものの、スケジュールは真っ白で、知り合いや友人に「お花一本でも届けます!」と電話して宣伝していました。今ではおかげさまで表参道に店舗を構えるまでになりました。振り返ってみると大変なこともありましたが、仲間が助けてくれたり、仕事の現場に子供を連れて行ってもウェルカムだよ!と寛容に受け入れてくださる方もたくさんいて。今もですが、花業を通じて人の温かさを実感しています」。

前職の経験を生かして
花の魅力を伝えていきたい

フローリストとして10年目を迎える前田さん。前職のアナウンサーで10年間“伝える”仕事をしてきたからこそ、できることがあるのではと模索しているとか。 「全然違う世界に飛び込んだつもりでいましたが、前職の伝える、現場で聞くということが思わぬ形で今の仕事にもつながっているなと感じます。自分らしくいられてたくさんのことを学ばせてもらった花業界の役に立ちたいというのが今の思い。私だからこその伝え方で一人でも多く、花の魅力を感じてもらえたらいいな。花のある暮らしの心地よさ、豊かさを伝えたいです」。

好きを仕事にして見つけた
自分らしさと生きる心地よさ

現在フローリストとして花業界での活動とは別に「好きを仕事に研究会」というコミュニティを主宰している前田さん。 「ワークショップなどで参加者の方とお話をしていると転職で悩んでいる方の相談を受けることが多くて。私の体験を通して参加者の方の選択肢を増やせるような活動をしたいと思い立ち上げました。私も転職する時は悩み不安もありましたが、結果それらの経験で無駄なことは何一つなくてむしろ全部が力になってるんです。だから、転職どうしよう?とか、これからどうしよう?って、人生色々な転機が訪れると思うんですが、自分らしく、心地よくいられる、心がワクワクする道を選んで欲しい。私自身も自分軸を大事にワクワクする道をこれからも進んでいきたいと思っています」。

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前田有紀さんのお気に入りアイテム!

人から見た美しさではなく、
今の自分が好きかどうかを大切にしています

「前職の時は人からどう見られているかが気になりメイクも選択基準が他人軸だったんですね。今は美容に関しても人から見て美しいか、ではなく、鏡に映る自分を好きでいられるか、納得できるかという自分軸での選択を大切にしています。今は子育てに仕事にと日々ドタバタで、美容に時間をかけられないのが正直なところ。でも、肌の調子はいい方が自分自身も前向きになれるし、時間がないからどうでもいいわけではないので、短い時間でも自分を大切にできるアイテムやしっかり仕事をしてくれるものを選んでいます」。

「ルクエ オールパーパスローション(A)は画期的。不要な角質をやさしく取り除きつつ、しっかり化粧水が肌に行き渡る感じがしました。日々のお手入れで角質ケアも一緒にできるのは素晴らしいですね。マモナ ボディミルク(B)とマモナ ローズフレアローション(C)この2つはまず、香りがものすごくいい。バラの生花を近くで嗅いでいるかのような気持ちになれてとても癒されました。ボディミルクは肌にスーッと馴染むのが心地よくて、ローズフレアローションはさっぱりした付け心地なので夏場のボディケアにピッタリ。何よりこの花びら状ジェルがものすごく気分が上がります!ソリスト マイルドUV ウォータリージェル(D)はすごい伸びがよく、ささっと全身に塗れるのが嬉しいです。プッシュ式だから子供達にも使いやすそうでこの夏活躍してくれそう。メイクは、アミュルテ スキンベールBB(E)とアミュルテ ルースパウダー(F)の組み合わせがとてもフィットしました。BBクリームはこれ一本で日やけ止め、下地、ファンデーションをまかなってくれて最高です。しっかり肌のアラや毛穴をカバーしてくれてしかも崩れにくいのがとてもいい!軽やかなルースパウダーで仕上げると厚塗り感もなく透明感のある肌になって忙しい朝に大活躍しそうです」。

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What's next?

2024/7/24
次回は「美容賢者がレクチャー!真夏の紫外線レスキュー」をお届け。
うっかり日焼けしてしまうことも。そんな時どうリカバリーする?
美の賢者たちに美白の考えと、もしもの時のレスキュー技を伺いました。お楽しみに!

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