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Healthy circulation creates beauty

エディター・ライター/松本千登世さん

Beauty

健やかな巡りこそが
美の原点

肌も人生も
健やかな巡りこそが
美の原点

松本千登世/エディター・ライター

1964年生まれ、鳥取県出身のエディター・ライター。神戸女学院大学を卒業後、航空会社、広告代理店、出版社勤務を経てフリーに。女性誌を中心に美容のあり方や生き方について執筆する。『顔は言葉でできている!』(講談社刊)ほか、心と肌に響く著書多数。

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公式YouTubeチャンネルでは、インタビュー動画をご覧いただけます。

special essay from 松本千登世

「『食べた分だけ動く』んじゃなくて、『動いた分だけ食べる』んです」。何気なくバラエティ番組を観ていたとき、ある男性タレントが呟いたこんなひと言を耳にして、どきりとさせられました。子供は、思いのままに走ったり遊んだりと、動いて動いて空腹になってから、それを満たすために美味しく食べる。「動いた分だけ食べる」という極めて自然な巡りがあったはず。ところが、いつの間にか順序が逆転してしまった。大人になるほどに、まず食べて、いやもっと言えば、食べ過ぎて、ああしまった、このままでは太る、不健康になる、だから動かなくちゃといった具合に、仕方なく「食べた分だけ動く」という無意識の意識が出来上がっている。まずは順序を元に戻すことから。そうして初めて、真の健やかさがやってくる……、彼が言いたいのは、つまりそういうことでした。

何事も、同じなのかもしれない。自らを振り返り、そう気づかされました。例えば、服。そのときのトレンドから外れないように、変化してきた体型をカバーするようにと服選びをしているうちに、他人から見た「似合う」が優先になって、自分自身の「好き」を見失っていること。例えば、人間関係。仕事や子育てをするうえで、その「社会」になじみ、波風を立てないよう人付き合いをしているうちに、ストレスを溜め込んでいること……。きっと思い当たる節があるはずです。私だけでなく、日々触れ合うまわりの大人たちの本音から見えてくるのは、年齢を重ねるほどに、自分の声が聞こえなくなっているということ。体も心も、凝り固まって、真の自分らしさや自分にとっての心地よさを見失っているのではないか、と思うのです。

肌も例外ではないと思います。年齢を重ね、ひとつ、またひとつと悩みが増えるほどに、私たちは何とかしなくちゃ、何か与えなくちゃと「プラス」のケアを求めがちです。シミができたからこの美容液、シワができたからこのクリーム、肌が思い通りにならないからスペシャルケア……。焦れば焦るほど、これもあれも。でも、美容液もクリームもスペシャルケアも、届かせたいところに届いていますか? そもそも肌はそれらを歓迎しているでしょうか? 私たちが見逃しがちなのは、肌表面の滞り。加齢や生活習慣によるターンオーバーの乱れで、肌最表面に本来剥がれ落ちなければならない余分な角質が溜まって、くすみやごわつきが引き起こされると同時に、それが壁となって化粧品の浸透を妨げていると気づきたいのです。大人の肌には、じつは取り去るという「マイナス」のケアをプラスのケアの前に取り入れることが、とても大事。取り去るステップで邪魔するものがない肌表面に整えることで、与えるステップは存分に力を発揮するのだから。

自戒も込めて、改めて問いたいと思います。あれもこれもと与えることばかりに躍起になっている間に、肌の声が聞こえなくなってはいないか、と。今こそ、原点に立ち戻り、抱え込んでいた「何か」から解き放たれること。すると、必要なものがクリアに見える、存分に生きる、健やかな巡りが始まるに違いないのです。肌はもちろん、体も心も、そして人生も、きっと。

Pick up item

肌も心も不要なものを手放して
ありのままの自分を慈しむ

気がついたら色んなものを抱え込んでいたから、今の自分に不要なものをひとつひとつ手放してみる。すると、ありのままの自分の姿が見えてくる。それは肌も同じ。不要なものを丁寧に取り除いていくとクリアな素肌に出会える。ルクエ コンクは、ひとふきで不要な角質を取り除き、透明感溢れる素肌へと導きます。

2月10日はふきとりの日

1937年に「余分なものを取り除き、必要なものを与える」という美容理念のもと生まれたふきとり化粧水「コンク」。86年の時が経ち、その間人々の価値観など、様々なものが変化しました。時代が複雑化していく中でも変わらないのが、肌との向き合い方なのです。

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What's next?

2024/2/20
次回は、瀬戸内寂聴さんの秘書を務め、文筆家としても活躍する
瀬尾まなほさんのインタビュー記事をお届けします。お楽しみに!

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