2022.05.03

Move to my place

『BYOKA』デザイナー / 松田陽子さん

People

自分らしくいられる場所へ移住

松田陽子さんが語る
除いたことで、生まれる余白
vol.02 後編

松田陽子 / ジュエリーデザイナー

石川県金沢市出身。ミニマルで洗練されたデザインで人気を博している、松田陽子さん、三田正規さんの2人からなるハンドメイドシルバージュエリーブランド『BYOKA』のデザイナーとして活躍。ブランドのシーズンごとの方向性や、ビジュアルイメージなどのブランディングも行っている。Instagramの世界観も洗練されており、そのしなやかな姿に女性のファン多数。2022年に東京から軽井沢への移住し、仕事と両立しながら自分の時間を大切にした日々を過ごしている。厳選されたこだわりのインテリアも、SNSでも紹介されている。
松田陽子さんのInstagramはこちら

自分らしくいられる場所へ移住
『BYOKA』デザイナー / 松田陽子さん

身の回りの余分なものを除いてみると、生活がより豊かになることがあります。
自分自身を改めて見つめ直すことで、それまで気づかなかった大切なモノやコトを得ることができます。
「除いて、与える」をテーマにさまざまな職種の人にインタビューする連載企画。

この一年で環境の変化とともに、生活スタイルを切り替えた
ジュエリーブランド『BYOKA』のデザイナー松田陽子さん。

現在は東京で暮らしていますが、
東京での生活に限界を感じ今年の5月に軽井沢へ移住することにしました。

松田陽子さんが語る 除いたことで、
生まれる余白 前編はこちらから

憧れだった軽井沢へ移住を決意

「東京で理想とするライフスタイルを送るのには限界があるなと感じたんです。ジュエリーブランド『BYOKA』を始めてから今の住まいに引っ越してきたのですが、手狭になってきたというか……。本当は住居兼ギャラリーが持てたらと考えていたので、その生活を実現させるためには東京では難しいなという結論になったんです。

東京での生活も好きですが、理想とする生活とは違うので、少なからず我慢をしながら暮らしているという状態が続いている。東京はなんでもありますが、決して便利というわけではないな、と。このスタジオみたいなゆとりある空間で暮らして、気軽にブランドの撮影もしたいと考えていたので」と、松田陽子さんは言います。

軽井沢ならではの高クオリティの生活を送りたい

松田陽子さんは、軽井沢以外にも移住先を色々と検討していたのだとか。話を聞いてみると、軽井沢に決めたのにはさまざまな理由がありました。

「ブランドのギャラリー、アトリエを持つとなると集客のことを考えたとき、東京近郊がベストだと思いました。ただ、集客がメインではないのと、打ち合わせ等の利便性などを考えたときに東京との距離感も程よい軽井沢に決めました。

それに生活のクオリティは下げたくないと思ったのも大きいです。住みにくかったり、スーパーにあまり品揃えがなかったり……軽井沢には満足度の高いお店が多いのも決め手でした」

「あとは感覚的な話になるのですが、ゆっくりお茶をするとかそういうのは東京でも出来ると思うのですが、景色のいいところでするのとはまた違った時間の使い方になるじゃないですか? 本当に感覚なのですが。
あと東京で生活していくなかで必要なものだけではなく、不要なものも見えてきたんです。実は、本当に必要なものってそれほど多くないのかなって。そこで大事だと思ったのが空間だったんです」

ちょうどコロナもあって移住する人も増えている中、松田陽子さんは数年前から東京以外で暮らすことを考えていたのだとか。

「なんか流行りに乗っかった人みたいになってしまうんですが、コロナが騒がれる前から軽井沢に物件を見に行ったりしていて。探し始めていたときに緊急事態宣言が出てしまい、ようやくかたちになりそうで本当に嬉しいです」

大切なのは自分に「素直」でいること

松田陽子さんのライフスタイルに憧れている読者も多いはず。生活をするうえで大切にしていることを聞いてみました。

「自分の気持ちに素直なのが一番ですね。やりたいこと、出来ることを、人目を気にし過ぎる事なく、順序立てて行動に移す事が大事なのかなと思います」

「良い意味で向上心が強いのかな? 悪い意味で強欲なんです(笑)。やりたいことは全部したいですし、実際に実行しています。ちょっと違ったかな? ってこともあるんですけど、でも最後まで失敗を恐れずにやり遂げますね」


最後に松田陽子さんに、ナリスの美容理念である「除いて、与える」についても聞いてみました。

「除いて、与えるってつまり循環させるという意味もあるのかなと思います。循環ってお肌にもそうですけど、物理的にもとても大事なことだと思います。あとは精神的にも何かを捨てると楽になれることもあると思うので、とても素敵な理念だと思います」

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Staff

Photographer : Mitsugu Uehara
Writer : Yuko Watari
Editor : Haruyo Sugie (Roaster)
Director : Sayaka Maeda (FLAP,inc.)