高瀬真奈さんが語る
除いたことで、生まれる余白
vol.01 前編
高瀬真奈 / モデル
受け身を辞めて、信頼できる情報を選ぶ。
モデル / 高瀬真奈
SNSを見る時間を減らして、瞑想に切り替え
寝る前に動画やSNSを見て寝落ちしてしまうことが多かったという高瀬真奈さんですが、瞑想をすることに切り替えたと言います。
「寝る前の習慣を辞めようと思ったのは、目が疲れたり、頭が動いたまま寝てしまったりして睡眠の質が悪いことに気づいたからです。本当に休めていないと感じたんです。SNSでいろいろな情報を一気にインプットして、いっぱいいっぱいになってしまっているなと…。情報に左右されて私がどう思っているか、自分自身の芯というのが消えてしまっている感覚になってしまったので、一回フラットにすることが大事だと思って瞑想を始めました」
瞑想は基本、朝晩と移動中に行い、瞑想へと誘導してくれるアプリを使っているという高瀬真奈さん。“あなたは今どんなことを考えていますか?”“あなたの肩の力は抜けていますか?”などの問いかけがあり、主語を自分にして、脳内をクリアにしていくのだとか。
まずは自分自身に集中する
「瞑想を始めた目的の一つには呼吸を整えるというのもあるんです。今、マスク生活で呼吸が浅くなっているので、息を吐き出す量が少なく、吸いすぎていることであまり気持ちが落ち着けなくなっていて。例えば、ため息を吐く時って落ち着きたい、リセットしたい時だと思うんですけど、それが自然とできるんです。呼吸を整えることで心も自動的に落ち着いていきます」
瞑想を始めてから心身ともにリラックスできる時間が増えたという高瀬真奈さん。
「動画やSNSを見ることを辞めたことによって、誰かの投稿に気分が左右されることなく、朝起きてから“今日の仕事をどうしたいか”など1日のイメージができて、自分にフォーカスできるようになりました」
情報を得るためのメディアを絞る
携帯を見る時間が減ったことで、見るメディアを選ぶようになったと言います。
「いろんなメディアから得た情報はすべて必要だと思っていたんですが、なにが本当なんだろうとどんどん悩んでしまって…。良いと思ってやっていたことがあるメディアでは間違っていると言われているのを見てショックを受けて、どうしたらいいんだろうって。そこから私が信頼できるメディアってなんだろう? この人は誰なんだろう? とメディアや人を見極めるようになりました」
さらに高瀬真奈さんは、得た情報は多方面からの意見を参考にして、知識を深めるようにしているのだとか。
「あとは身近にいる人たちの意見はとても参考になります。例えば『この活動素敵だよね』ってシェアした時に、『この人にとっては正義でも違う立場の人にとってはどうなんだろう』という意見が出てきたり。そういう見方もできるんだと気づきがあります。こうやって得た情報をもとにディスカッションをしてみると、さらに価値観や視野が広くなりますね」
根拠を持てると自信がつく
内面に大きな変化があった高瀬真奈さん、外見でも変化が見て取れるようになったと言います。
「自分の顔を鏡で見て淀んでいるなと思った時があって、それはすごく周りに影響されていた時ですね。でもきちんとアウトプットして、自分に自信が持てているときはツヤが出ているなって感じます。周りの人から内面が凛としているねとか、よく笑うようになったねとか言われるようになりました。流れてくる情報に一喜一憂する時間が減り、自分と向き合う時間が増えたことが良い方に向かっているんだなと心から思います」
内面だけでなく外見にも良い変化が現れた高瀬真奈さん。SNSを見ることやさまざまなメディアの情報に考えや気持ちが左右されることがなくなった今、本来の自分ときちんと向き合うことができているとのだとか。
さらに「考えて選ぶことを始めたら、私自身への思いやりに繋がるようになりました」と、他にも変化したことがあると話してくれました。