しなやかな女性って
どんなヒト?

しなやかな女性の特長は、物腰が柔らかかったり受け答えが丁寧だったりと様々ありますが、最も大切なのは〝外側も内側も整っていること〟です。スキンケアが行き届いた肌や、毛先までうるおった髪からは、自分を丁寧にケアしている人だという印象を受けます。また、内面が満たされていて余裕があると、心にゆとりが生まれて人にも寛容になれます。自分の外見と内面をまず整えることで余裕ができ、人にもささやかな幸せを分け与えられる人こそ、しなやかな女性といえるでしょう。

しなやかに生きる10のコツ

マスク生活が長引き、マスクの下の表情筋を動かさない癖がついてしまった方も多いのでは? そうすると表情が暗くなり、しなやかとは正反対のキツくて怖いイメージに。マスクの中でも口角を上げておくと、目元の表情も柔らかくなり、相手に優しい印象を与えます。今すぐにできる簡単な方法なので、ぜひ実践してみて。

爪や髪など、末端のパーツにまでケアが行き届いている女性は美しく見えるもの。相手に与える印象だけでなく、自分を大切にしている実感があって気分が上がり、心に余裕が生まれます。特に、手先が綺麗だとそれに伴い仕草にも品が出るので、ネイルケアはオススメですよ。

丁寧に挨拶できる人は、ゆとりのあるしなやかな女性に映ります。挨拶をしながら通り過ぎてしまうのではなく、少しでいいので立ち止まって、笑顔で挨拶を。アイコンタクトを取ると、相手は〝自分は大事にされている〟と嬉しい気持ちになり、自己肯定感が上がります。目上の人だけでなく、どんな人にも等しく挨拶することを心掛けて。

待ち合わせ場所に行った時、待っている相手が本を読んでいるとなんとなく知的でおしとやかな感じがしませんか? そんな風に、形から〝しなやかな女性〟を演出するのも一つのワザ。携帯を見ながら待っている人が多いからこそ、本を読んでいると良い意味で目立って、素敵な女性という印象がつきます。

何かしてもらった時のお礼はなるべく早くが鉄則ですが、買いに行く時間がないと機を逃してしまうことも…。そんな時、小さい紅茶のパックやハンカチなど、ワンコイン程度のスモールギフトを常備しておくと、さっとお礼の気持ちを返せます。スモールギフトを渡すことによっていい印象を与えられたり、いいご縁に繋がったりする可能性もあるので、小さなチャンスを逃さないようにしましょう。

「今日は上司に理不尽に怒られて腹が立った」「友人のあの言い方にモヤモヤした」など、自分の中にある素直な気持ちを書き出すノートを作ってみて。「そんなこと言っちゃいけないよね」と自分の気持ちに蓋をしていい子ぶると、ストレスが溜まってイライラしてしまい、逆に負のオーラを撒き散らしてしまうことも。1日5分でもいいので気持ちを書き出す時間を作って、〝どんな自分もOKだよ〟と認めてあげることは、心身の健康に繋がります。

相手の発言は、最後まで聞くようにしましょう。相手の意見を肯定した上で、「うんうん、そうだよね。ちなみに私はこう思うよ」という言い方ができると、相手を嫌な気持ちにさせず、自分の意見も主張することができます。特に会社などで上の立場に立つことがある女性こそ、意識しておきたいポイントです。

自分にも相手にも〝こうあるべき〟という理想があると苦しくなってしまうので、「完璧じゃなくていいじゃん」という魔法のフレーズを心に置いておいて。いい意味でのいい加減さを手に入れるために効果的なのが、自分を甘やかす時間を作ること。日頃のご褒美にいい化粧水を使うなど、プチ贅沢な時間で自分を満たしてあげると、心がほぐれるきっかけに。〝自分は緩んでもいいんだ〟と思えると、相手にも寛容に、柳のようにしなやかになれます。

ご飯を食べる時、仕事の資料を読んだり、テレビを観たりしながらだと、お腹を満たすだけの作業のようになってしまいがち。そうではなく、味や香りを、ただ五感を使って味わうことができると、感情が豊かに、心がやわらかくなります。何をしていても別のことを考えてしまいがちな現代女性こそ、一瞬一瞬を楽しむことで自分の感受性を守りましょう。

レジで商品を渡された時や道を譲ってもらった時、「ありがとう」と言う習慣をつけてみて。その癖がつくと、毎日たくさんの優しさを周囲からもらっていることに気付けて、感謝の気持ちで心が温かくなります。そして、自分も周囲に幸せな気持ちを分けていきたいと思えるように。自分からアクションを起こすことで、優しさの循環を生み出しましょう。

しなやかな女性になるには、まず日常の些細なことから気をつけるといいんですね。全てを一気に実践するのは難しそうなので、まずは心にポイントを置いて意識するところから始めてみます!

田中未花(みか)さん

フェリス女学院大学卒業後、静岡放送のアナウンサーとして活躍したのち、マナー講師・フリーアナウンサーに。著書に『女性アナウンサーが教える 好感度アップの66の法則』、『1週間で知的で品があって 親しみやすい美人に見せる方法』(共にディスカヴァー・トゥエンティワン)がある。