ハンドケアで大切なのは
角質ケア・保湿・保水の
3STEP

ハンドケアについて教えてくれるのは、パーツモデルとして活躍する金子エミさん。

「仕事や家事など、女性は全身の中で手を最も駆使しています。近年の手洗いや消毒の増加も相まって、だんだんとドライフルーツのようにしぼんできてしまっている方も多いのでは? 加えて、冬場は乾燥で皮膚が固くなってしまうことも。皮膚が固くなると、化粧水やハンドクリームが角質層に浸透しづらくなってしまうので、柔らかい手でいることが大切です。ハンドケアは、角質ケア・保湿・保水の3STEPを意識しましょう。基本のケアに加えて、私が25年続けている、ケアと家事が一石二鳥でできるハンドパックをご紹介します」(金子さん)

【STEP 1】
スクラブ入りハンドウォッシュ
で角質ケア

スクラブ入りハンドウォッシュを使えば、毎日の手洗いをしながら角質ケアもできちゃいます。手を洗った後、手に水気が残っていると乾燥してしまうので、しっかりとタオルドライを。

スクラブハンドウォッシュを約2㎝手に取り、しっかり泡立てる。

くるくると優しく円を描きながら、下から上(指先の方)に向かって洗う。リンパや血流の流れを促すように。洗い残しやすい指の関節は曲げて、爪の周りも抜かりなく。

【STEP 2】
化粧水で保湿

手も、顔と同じようにケアすることでふっくらみずみずしい仕上がりに。春・夏は軽め、秋・冬はしっとりする化粧水で保湿を。細かい部位もしっかりと塗布しましょう。

化粧水をたっぷり手に取り、全体になじませる。

指の関節を曲げて、シワとシワの間に化粧水を塗り込む。関節は稼働が多く年齢が出やすい部分なのに、塗り残してしまうことが多いので念入りに。

指を1本ずつ引っ張って、血流とリンパの流れを促す。

爪の周りにも塗り込む。爪の周りは皮が剥けたり、白く、固くなったりしやすいので、きちんと保湿を。

健やかな爪が育つように、爪の下にあるツボをギュッと押す。

同じ要領で、爪の側面にあるツボをギュッと押す。

指の腹にも塗り込む。PCやスマホを触る際など、何にでも使う部分で固くなりやすいので、入念に。

水かきにも塗り込む。キメの粗い部分で、白く粉が吹きやすいので注意。

【STEP 3】
ハンドクリームで保水+
ハンドパック

化粧水を塗った後は、必ずハンドクリームでうるおった肌に蓋をして。さらに、その状態でゴム手袋をはめて洗い物をすると中が蒸されてパックに! ケアと家事が同時にできて一石二鳥。

ハンドクリームを手のひらに出し、温めながら手首の関節を回す。手の血行を良くしてから、全体に伸ばしてなじませる。

【STEP2】の②〜⑧と同じプロセスを、
ハンドクリームでも行う。

指でカギを作って、手のひらの真ん中や親指の腹など、痛気持ちいいツボを探してグーッと押す。

保湿が完了したら、ポリエチレン手袋、ゴム手袋の順で手にはめる。直でゴム手袋に手を入れると、衛生的じゃない上に臭うことも。

42〜43℃のお湯で洗い物をする。少し熱めのお湯で洗うと、手袋の中が蒸されてパックに。

【+α】
キューティクルオイルで
ネイルケア

特に冬場は乾燥して、皮が剥けたり白くなったりしてしまう爪の周り。そんな爪の周りや甘皮を、自宅で手軽に処理する方法をご紹介。

42〜43℃のお湯に、3分ほど指先をつけてふやかす。

コットンを半分にさいて水で濡らし、指に巻きつけて、反対側の手の爪の周りをくるくると撫でて汚れや甘皮を除去する。

キューティクルオイルを1本1本塗り爪の周りを保湿する。

最後に爪の内側にオイルを垂らす。そうすると、ツーっと爪の周りを伝って爪の隅々までケアできる。

つい後回しにしがちなハンドケアだけど、ちゃんとケアしたうるおった手で手元美人を目指したいですね。手が荒れてしまう原因である洗い物を逆手に取ったハンドパックは、ぜひ真似したい!

金子エミさん

パーツモデル、美容家。パーツモデルとして約30年のキャリアを築く、美のエキスパート。テレビや雑誌への出演、ご自身の著書やSNSでの発信を通して、広くケア法を伝えている。