脂肪燃焼スープは
置き換えダイエットにピッタリ

脂肪燃焼スープについて教えてくれるのは、管理栄養士の渡久山エリーさん。

「近年流行している脂肪燃焼スープは、元々は海外の医療機関で考案されたといわれる食事療法です(諸説有り)。手術前の患者さんの体重をコントロールするため、野菜がたくさん入った低カロリーのスープに置き換えるダイエット法と言われています。

食事を脂肪燃焼スープに置き換えることで、摂取エネルギーを抑えることができ、野菜やきのこ類、豆類で食物繊維を摂取することができます。食物繊維は善玉菌のエサになり、腸内環境を整えて便通改善に役立ちます。短期間で体重を落とすための減量法なので、短期集中型のダイエットにはピッタリ。今回は、野菜たっぷりで満足感のある、カレー風味のスープをご紹介します」(渡久山さん・以下同じ)

「カレー風味の
レンズ豆入りトマトスープ」の
レシピ

「たっぷりの野菜と、火の通りが早いレンズ豆が入った具沢山のスープ。レンズ豆には食物繊維やビタミン、ミネラルのほか、特に女性が不足しやすい鉄が豊富に含まれています。植物性食品に含まれる非ヘム鉄は、キャベツなどに含まれるビタミンCと一緒に摂取することで吸収が高まります」

【材料(2人分)】
キャベツ…50g 玉葱…30g 人参…20g
しめじ…25g レンズ豆(乾)…20g
カットトマト缶…1/2缶(200g)
水…200㎖ カレー粉…小さじ1
塩糀…大さじ1 パセリ(乾)…適量

キャベツ、玉葱、人参は1cm角に切り、しめじは石づきを取り除いてほぐす。

レンズ豆は2~3回洗って、水気を切る。

鍋に①②、水を入れて、沸騰したらトマト缶、カレー粉を加えて、豆が柔らかくなるまで弱火で煮る(15~20分)。

塩糀で味を調えて、器に盛り、パセリを散らす。

食材や味付けで変化をつけて
リバウンド回避

「脂肪燃焼スープは、短期集中型のダイエットに適していると考えられます。もし、夕飯を数日間スープに置き換えるなど継続をしたい場合は、使う食材や味付けに変化をつけてみてください。また、同じ食材ばかり摂っていると栄養バランスが偏ってしまうので、ダイエット中に不足しがちなたんぱく質、食物繊維、良質な油を意識して摂取しましょう。例えば、サバ缶やササミ肉は旨味成分とたんぱく質が豊富ですし、野菜やきのこ類の種類を増やすと旨味が増して美味しく仕上がります。ハーブや味噌、コンソメ風味など、あなた好みにアレンジを楽しみながら、リバウンドを回避しましょう!」

味付けは塩糀だけでシンプルなのに、野菜の旨味を引き出してくれる上に、トマトの酸味を和らげてくれます。カレー粉のスパイシーさもクセになる!

渡久山エリーさん

管理栄養士、発酵ビューティーアドバイザー。肌トラブル・心の不調に悩む方向けに、腸を整えて美肌や幸せマインドを手に入れるサポートをする美容栄養学付きの料理レッスンを主宰する。