お風呂の入り方を変えると
いいことずくめ!

「忙しいから、面倒臭いからなど、様々な理由でお風呂に入らずシャワーで済ませる人が増えています。またせっかくお風呂に入っても、長時間の半身浴や5分程度の入浴など誤った入浴法を繰り返している人も……。お風呂にはその日の疲れを癒したり、睡眠の質をアップしたりと嬉しいメリットがたくさんあります。正しい入浴法を身につけ、生活改善はもちろん、美肌やダイエット効果も狙っていきましょう♪」(小林さん)

まずは正しいお風呂の入り方を
抑えよう!

「実は約9割の人が、お風呂の入り方を間違えています。お風呂の効果をしっかり得るためにも、正しい入浴法を意識しましょう。美容目的であれば、お風呂のお湯は38〜40度がGOOD。15分つかるのが基本です。お風呂に入る時間は寝る時間から逆算します。夏場は寝る1〜2時間前、冬なら30分〜1時間前が理想的。半身浴ではなく、必ず鎖骨までつかりましょう!」

入浴で得られる嬉しい効果8

「良い睡眠を得るためには、内臓や脳などの深部体温を一旦上げてから、急降下させることが大切。先ほどお伝えした正しい入浴法でお風呂に入ると身体の深部体温が上がり、その後急降下します。深部体温が下がりつつあるときにベッドに入ると、ぐっすり眠ることができ、質の良い睡眠を得られますよ!」

「鎖骨までしっかり湯船につかると身体が温まり、全身の老廃物がリンパに回収され排出しやすくなります。肌のターンオーバーが整うためくすみ感が晴れやかになり、美肌に。さらに毛細血管の血流もよくなるので髪質もよくなります」

「温かいお風呂に入ると血液のめぐりがよくなり、新陳代謝がアップ。全身のすみずみに酸素や栄養素がいきわたるので、冷え性も改善! 身体が冷えるのは、お風呂の入り方が間違っているせいかも?」

「湯船につかると、女性であればだいたい500kgの水圧がかかります。それだけで下半身の静脈やリンパ管が圧迫され、むくみ緩和につながります」

「首までお湯につかると、お風呂の中では浮力が働き、普段の体重の約1/10まで軽くなります。重力から解放されるため、関節や筋肉の負担が軽くなり、腰や肩の痛みがやわらぎます」

適切な温度のお湯で正しく入浴すると、免疫細胞の活性を高めるヒートショックプロテイン(HSP)というタンパク質が増加し、風邪予防に!」

「正しく入浴すると副交感神経が働き、心身がほぐれます。また浮力によって身体の緊張が解け、リラックス状態に」

「毎日のお風呂で体温の上げ下げを続けると、汗腺の機能が向上し、さらりとした心地よい汗をかけるように!」

ボディラインを引き締める
マッサージ

「お風呂は入るだけでもむくみ解消効果があります。湯船の水圧を利用してトレーニングをすれば、お腹や下半身をラクに鍛えることができますよ! 風呂トレは部屋でするより効率がいいのでぜひ取り入れてみてください。バスタイムの前半に行い、後半はリラックスを心がけましょう」

両手を胸の前でクロスし、自転車を漕ぐように両足を回す。お腹をへこませながら、10〜30回。

体育座りで両手はひざに当てて外側に、両膝は内側で押し合います。10〜30秒キープ。

グーチョキパーと動かして足指をストレッチ。小指から1本ずつ指をほぐすように行なうと◎。

ひと呼吸ずつゆっくりと、大きく大きく動かしましょう。
※ご自身の体調に合わせて行いましょう。

寒い日が続く冬は特に、温かいお風呂が楽しみですよね♪ さっそく今日から正しい入浴法を取り入れて、美人度アップを狙いましょう!

小林さん流お風呂美容を
より詳しく知りたい人は書籍をチェック。

「ぐっすり眠れる、美人になれる! 読むお風呂の魔法」(主婦の友社)

⼩林⿇利⼦さん

眠りとお風呂の専門家。
SleepLIVE(株)代表取締役。睡眠改善インストラクター、温泉入浴指導員「美は自律神経を整えることから」を掲げ、科学的根拠のある最新データや研究を元に、睡眠に課題を抱える方へ睡眠や入浴をはじめとした、マンツーマン指導を行う。3000名以上もの悩みを解決。