教えて河瀬璃菜さん!
サウナの基礎 Q&A

それぞれ何分というのは、一概には言えません。なぜなら、サウナによって温度や湿度が違いますし、水風呂の温度も違います。それに、日によって自分の体調も違います。なので、その日の自分の体調を見ながら辛くない程度に、サウナ・水風呂・休憩をそれぞれ「2:1:3」の割合で時間をとっています。

私も初めは水風呂が苦手で入れませんでした。いきなり12℃くらいの水風呂は冷たいと思うので、苦手な方は無理をせず、まずは温めの18℃や19℃くらいに設定されている水風呂がある施設から、始めてみるといいと思いますよ。

休憩せずに、水風呂に入った後にすぐにサウナに入るのは、よくありません。休憩をしているときに、いわゆる「ととのい」がやってきます。外に出れるスペースがあるなら、身体の水や汗を拭き取って外気浴をしてください。銭湯だったら、カランの前に座ってゆっくりするなど、必ず休憩を挟みましょう。

サウナ、冷水浴、外気浴を繰り返すことで得られるリラックス状態のことです。心身がスッキリしたり、疲労がとれたりする感覚があります。

人によって、その日の体調によって違うので、何分後というのはお答えが難しいです。ただ、ととのっているときは「今、ととのっている!」という確信が持てます! なので、「これが、ととのっていることかな?」という感覚だと、それはまだととのうことができていないと思いますよ(笑)

サウナのここがすごい!
効果・効能

サウナにハマってから、肌や髪が荒れることがほとんど無くなりました。昔は顎周りにニキビができやすかったんですが、サウナで汗をかくようになって、肌トラブルが減少しました。あとは、毛穴に詰まった汚れが落ちて、ざらつきがなくなって、肌に触れたときの感触が変わりましたね。血行が良くなるので、くすみが改善されて、肌もトーンアップしました。サウナに入っていると、肌がキレイな人が多いなと感じます。

私がサウナにハマった一番の理由は、疲労の回復です。サウナに入ると、副交感神経が優位になってリラックスでき、疲れを次の日に持ち越さないんです。出張が多いのですが、移動時間が長いと身体がむくんで、疲労も感じやすいです。出張の時は、サウナには必ず行きます。行かないなんて、絶対にありえないですね(笑)
あとは、撮影前もサウナにいきます! 汗をたくさんかくことでむくみが取れ、写りが良くなるんです。デート前に行くのも、おすすめですよ。

サウナに入ると、いつも気を張っているものがパチンと切れて、リラックスできます。電源をつけっぱなしにしていると、常にいろんなことを考えてしまって、疲れてしまいますよね。サウナはデジタルデトックスにもなって、頭もスッキリします。サウナは心身ともにリラックスさせてくれる場所です。 それと、私は汗を上手くかけなくて熱がこもって熱中症っぽくなってしまうので、夏が苦手でした。身体が暑さに慣れることを「暑熱順化(しょねつじゅんか)」というのですが、サウナに行くことによって、夏の暑い季節も生活するのが楽になりました。今では、夏が大好きです!
※ 体が暑さに慣れること

サウナ前後のスキンケア

サウナに入る前に、洗い場で必ずメイクを落とします。サウナでたくさん汗をかくので、素肌を清潔な状態にしておきます。サウナに入り毛穴が開いたら、毛穴の汚れをケアできる化粧品を使います。サウナに入っている時は、汗をかいて手の滑りがいいので、マッサージをすることもあります。

サウナ後は乾燥しやすくなっているので、サウナ上がりは必ず化粧水を塗るか、パックを使います! ロッカーを開けたら、まずは保湿をすることが最優先事項です(笑)フェイスパックは、その日の肌状態を診て、使い分けています。夏の時期は、美白系のパックを使いますし、乾燥しているときは保湿系パックを使います。

身体も乾燥しやすくなっているので、顔を保湿した後は、身体にも化粧水を塗ってしっかり保湿をします。身体が完全に乾く前に化粧水を馴染ませちゃうんです。その方が肌に馴染みやすい感覚があります。 冬は化粧水だけだと乾燥が気になるので、クリームやオイルも使いますね。かかとやひじ、ひざなど、特に乾燥が気になるところには、しっかりクリームを塗り込みます。

河瀬さんはサウナに出会ってから、いいことしかなかったそうです。美肌にも健康にもいいサウナ。やらない手はないと思いました !早速サウナに行きたくて、うずうずしてきました(笑)私も、はやく「ととのう」を感じてみたい。

河瀬璃菜さん

料理家、フードプロデューサー。レシピ/商品開発、コンサル、執筆、取材、イベント出演、撮影、店舗プロデュースなど、食にまつわるさまざまな仕事をこなす。サウナ歴7年。週に3〜4回サウナに通う。都内にある自身のキッチンスタジオ兼事務所は、近所にいいサウナがあるということから、入居を決めたほどのサウナ好き。