マンガでわかる!
ペア製品が百貨店の
テストセールで大反響

ペア製品を
画期的なアイディアで販売!

日本橋三越本店(昭和10年)/所蔵:株式会社三越伊勢丹

「日本橋三越本店」で販売する主力商品は、「ふき取り用化粧水ナリスコンク」と「美白用栄養クロロホルモンクリーム」。これを「美顔用ペア整肌用」として販売しました。

売り場には「皮膚の五層の構造図」と、原料等を明示したパネルを持ち込み、お客様に見ていただきました。そして、肌を診て、適切な製品を提案する方法をとったのです。

1週間のテストセールは
大成功!

ケースの前には瞬く間に大勢の女性郡が殺到して、これを取り囲みました。この画期的なインケース宣伝は、ユニークさと説得力があり、大評判となりました。イメージ宣伝を主体とする東京人の目には、泥臭いやり方だと映ったかもしれないが、のちには各メーカーもこの方式を取り入れています。 わずか1週間のテストセールは大成功で、当時の単品の販売記録を塗り替えました。そして、 この実績が認められて、テストセール後も販売を継続することに。「ナリスブランド」として過去の実績はゼロであったが、1週間の実績と評判は衆目の認めるところとなり、「ナリス化粧品」の存在を広く世間に知らせることになりました。

今では当たり前のライン使い
そのはじまりは
「美顔用ペア整肌用」から
だった

さらに、単品使いが主流だった当時、クリームとペアで製品化したことも、化粧品業界では大きな話題となりました

LUQLUE(ルクエ)ライン
左から、
Wクレンジング クリーム ¥2,420(税込)
Wクレンジング フォーム ¥2,720(税込)
コンク ¥3,300(税込)
ローション 1 ¥3,300(税込)
ミルク ¥3,850(税込)
クリーム ¥4,400(税込)

画期的なアイディアにより生まれた今までにない販売手法が、今の化粧品のライン使いへと導いたのですね。「一人一人の肌を診て、お客様と向き合い思う。」この当時の精神は、現代にも受け継がれ、訪問販売を主体として、お客様一人一人と向き合っているのかもしれないと思いました!