人生には理由がある
vol.30
フィギュアスケーター/友野一希さん
フィギュアスケーター/友野一希さん
誰かの正解が自分の正解ではないから、
どんな時も自分を信じてやってみる。
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4歳で始めたフィギュアスケート
二面性があって面白い!
「今が一番の成長期」と自身を捉え、2024年11月から開幕した新シーズンのテーマに「羽化」を掲げた友野一希さん。まだまだここから、とストイックに自身の技術と表現力を高める姿が印象的ですが、スケートを始めた頃は、遊びの延長だったとか。
「母がスケートをしていたというのと、近所にスケートリンクがあって、よく遊びに行っていたのが、僕がスケートを始めたきっかけです。今から22年前、4歳の時です。最初はもう滑るのがただただ楽しいという感じでしたね。まさに子どもの遊びの延長のようなものだったので、競技はほぼ見たこともなかったですし、金メダルを取りたい!とか、一番になりたい!とかもありませんでした。とにかく滑るのが本当に、本当に大好きでした。今もその楽しさの中にいる感じです」。
滑る楽しさに魅了された友野さんは、その後競技としてフィギュアスケートに打ち込むことになります。
「競技として点をとる、他の選手と競うということを、フィギュアスケートを通して経験することで、悔しい気持ちを体験したり、僕って悔しがりだったんだと気付けたりしました。そのほか、辛い、苦しい、嬉しい、達成感など、経験したすべての感情が今の僕に繋がっていることを実感しています」。
フィギュアスケートは二つの面を持った不思議なスポーツです。ジャンプや回転、表現含めて点数化し競う競技と、点数はつけずに観客の心を動かし、魅了するアイスショーがあります。
「僕はどちらも大好きです。終わりのない表現を追求するのは難しいし、越えなくてはならない壁も出てきます。競技は、点数を獲得するために技術を突き詰めていくもの。僕がアスリートとして大切にしているのは、何かに向かってやり抜くこと。やっぱり競技にはやり抜いたからこその、やり抜いた人にしか出せない凄みみたいなものがあるんですよね。また、これは表現の追求に繋がっていくことでもあります。一方で、アイスショーは、表現者として成長できる場所だと思っています。点数の出ない良さもあります。だから僕はアスリートとして突き詰める力、やり抜く姿勢みたいなものと、表現の面を両立できたらいいなと思っています」。
誰かの正解が自分の正解ではないから、まずはやってみる
アスリートとして、表現者として高みを目指す友野さん。辛いこと、苦しいこと、悩むこともあると思います。どう向き合っているのでしょうか。
「まずはやってみるということを大切にしています。これはアスリートだからとかではなく、全てのことに言えると思うんですけど、誰かの正解が自分の正解ではないということ。人の価値観や考えを知るのが好きというのもあるのですが、僕の場合だと例えばトレーニング一つとっても、あれがいい、これがいいっていろんな情報がある中で、現状を打破したい、何かを変えたいと思ったら、“まず、やってみる”ようにしています。最初は真似から始めることも。情報を良くも悪くも鵜呑みにしてこれは正解、これは違うと決めつけないように。なんなら失敗してみないと分からないと思っています。いろんなことを試して、失敗をすることで、自分の中の正解に辿り着けるんじゃないかと思っています」。
うまくいっている時と、うまくいっていない時は冷静になる
大人になるにつれて経験が増える分、失敗することへの恐怖心や不安も増えますよね。
「失敗するのは確かに嫌なんですけど、でもね、やるしかないと思うんです。本当にやりたいことだったらきっとやるんですよ。だから自分の気持ちに従うというのも手かもしれません。僕は、失敗して、また試してみて、また失敗して、次どうしよう?って考えている時が実は一番楽しいって思うんです。だから失敗を楽しむというか、一つの過程として捉えられればいいですよね。あとは僕の場合、フィギュアスケートと私生活、二つあるからバランスが取れているのだと思います。例えばスケートの調子がいまいちだったりしたら、自分の部屋の掃除を念入りにして暮らしを整えてみたり、サウナやごはんや散歩など好きなことをする。そうすることで気分転換になってスケートの方の調子も上がっていったりするんです。スケートも日々の暮らしも“自分の機嫌をとること”を大切にしています。苦しんでやってもうまくいくことはないので、心を軽くした状態でスケートに取り組めるのが僕の理想。それを目指し日々調整しています。また自分自身の心と身体のバランスをとるためにも意識しているのが、良い時、悪い時こそ冷静になること。そして自分の中の小さな違和感を見過ごさないこと。そのためにも客観的に自分を俯瞰して見ることは大切だと思います」。
フィギュアスケートを通して、体を動かす楽しさを伝えたい
スケーター歴23年目に突入した友野さんにこれから先、挑戦したいことを聞きました。
「スケートをやり続けて20年以上になりますが、これだけの間、一つのことに夢中になれて大好きであり続け、尚且つもっとやりたい!と思えることがとても幸せですし、感謝しています。そんな大好きなスケートをもっとたくさんの人に伝えていきたいです。フィギュアスケートってやっぱりまだハードルが高いイメージを持たれがちなのですが、そういう壁を少しでも取っ払って、性別も世代も関係なく、ボーリング場に遊びに行くような感覚でスケートもできたらと思っています。身体を動かす楽しさをスケートで体感して欲しいですね!僕もいちスケーターとして魅力を広めていきたいです」。
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友野一希さんのお気に入りアイテム!
ふきとり化粧水は革命的でした!肌を通じて自分と向き合う時間が心地いい。
「20歳まではニキビもなくて肌で悩んだことはなかったのですが、21歳ぐらいからストレスが肌に出てしまうようになって。23、4歳の時がピークで、試合が近づくにつれて肌荒れが酷くなるなど、かなり肌トラブルには悩まされました。色々スキンケアを試したり、食生活や睡眠など生活習慣に気を配るなど、自分なりに工夫して今はやっと自分の肌サイクルが見えてきたかなという感じです。枕カバーをこまめに変えたり、洗顔後はタオルではなくペーパーで水分をふきとったり。インナードライ肌で、皮脂分泌が活発だけど乾燥する混合肌なのですが、やっぱり保湿って大事だなというのを最近すごく感じています。スキンケアが面倒だなと思う日もあるのですが、保湿をサボるとダメですね(笑)。僕、1日の終わりにはクレンジングと洗顔をして皮脂や汚れを落としてから保湿をするんですけど、ルクエ Wクレンジングフォーム(A)は、これ一つでOKなのでせっかちな僕にピッタリでした。」
「そして初めてふきとり化粧水を使ったのですが、ルクエ コンク(B)は自分にとって革命的で感動しました!使うのと使わないのとでは違う。それまでは化粧水をつけても表面に付いているだけの感じがして苦手だったんですけど、コンクを使うことでその後の化粧水や乳液、クリームもしっかり届く感じがしてとても心地良かったです。それまではベタつくのが嫌で化粧水だけで済ませてしまうこともあったのですが、ルクエ クリーム(E)は表面はサラッとしているのにしっとりうるおい感があってとても気に入っています。翌朝起きた時の感じもテンションが上がりました!空気が乾燥する冬の時期はクリームでしっかりケアしていきたいです。あとスキンケアって気持ちもすごく大事だと思っていて。洗顔も含めると5つも工程があるんですが、肌としっかり向き合っている感じがして良かったです。これからも理想とする心地良いお手入れを追求していきたいです!」