腸を制するものが美と健康を制する!
今日から始める“正しい腸活”
山村康子さん
あなたはいくつ当てはまる?
腸活必要度チェック
◻︎朝食を食べない
◻︎朝の目覚めがスッキリしない
◻︎排便する時間がバラバラ
◻︎排泄後もスッキリしない
◻︎イライラする
◻︎一日に飲む水の量が1.5ℓ以下
◻︎週4回以上外食する
1個でも当てはまったらレッツ・腸活!
「腸活=腸内環境の整備」
腸の環境整備が美と健康のカギ
腸活とは「腸内環境を整えること」です。人間の腸内には身体を守る働きがある善玉菌、腸内を腐敗させたり悪い物質をつくり出す働きがある悪玉菌、腸内の状態によっていい働きをしたり、有害な働きをしたりする変幻自在な日和見菌と大きく3種の細菌が存在します。善玉菌2割、悪玉菌1割、日和見菌7割が理想のバランスと言われているのですが、暴飲暴食や不規則な生活、ストレスなどで腸内環境が荒れるとこのバランスが崩れて肌に影響が出たり便秘をしたりと調子がイマイチ…に。何故腸内環境整備が大切なのかは、腸の機能を知ると分かります。私たちが口から摂取したものは、ほぼ小腸で吸収され身体の栄養になります。その栄養は血液で全身に巡ります。その栄養が届くことで、肌の調子が良くなったり髪にツヤが出たりエネルギーが湧いてきたりすることも。ゆえに食べ物を吸収する腸の環境整備が美と健康のカギを握っていると言っても過言ではありません。
また、腸には幸せホルモンといわれるセロトニンを生成する働きもあるため、腸内環境が整っているとイライラしたり落ち込んだりもしにくくなります。ただ現代社会において、ストレスなく生きるのは至難の技です。ゆえに腸内環境って結構乱れやすいものなのです。たとえ乱れたとしても腸活でいかに早く、元のグッドバランスに整えて維持していくかが大切なのですが、腸活に特効薬はありません。①日々の食事、②運動、③生活習慣を見直して、それらを継続することが大切です。腸活を始めても変化を感じられるのには個人差がありますが、まずは1ヵ月。できることからでいいので便や体調、顔色の変化などを観察し、楽しみながら続けましょう。腸活=特別なケアではなく、歯磨きのようにあたりまえのものとして日常に取り込めるといいですね。
できることから始めよう!美腸&快腸を目指すために見直したい3つのこと
1. 善玉菌を含む発酵食品を1日3種類
食べて腸に良い菌をマッチング!
腸内細菌を理想のバランスにするには善玉菌を摂るのがいいとされています。その善玉菌を含むのが発酵食品。納豆、キムチ、ぬか漬け、味噌、ヨーグルト、チーズ、生ハム、麹ほか様々ありますが、1日で3種類食べるようにすると◎。ちなみに腸内細菌は1000種類、100兆個あるといわれているので、どの発酵食品(細菌)が合うかは人それぞれ。便や身体の調子を観察しながら自分に合うものを見つけて。
2. 腸に程よい刺激を与えて
活性化するプチ運動
腸の蠕動運動を活発化させるには、お腹周りの血行を促したり、上半身と下半身をつなぐ腸腰筋(腰骨のあたりから太もも付け根までにある筋肉)を刺激するのが有効です。おすすめは小走りでの階段の上り下り。日常の行動で取り入れられるのでぜひお試しを。
3. 心地よい生活サイクルを見つける
腸もみもおすすめ
お風呂の中や寝る前などのリラックス時間に腸もみをするのも効果的。イラストにあるおへそ周りの場所を指の腹でやさしくプッシュ。ストレスも腸内環境悪化の要因なので湯船に浸かるだけでも腸活に。
まずはこれから!腸活はじめの一歩
1日の初動が大切!
コップ1杯の水をごくごく飲んで腸を目覚めさせよう
すぐにでもできる腸活は、朝コップ1杯の水を飲むこと。100〜200mlをごくごく一気に飲んで腸を動かすことがポイントなので白湯よりも常温に近い水がおすすめ。腸を目覚めさせ、巡りスイッチを入れましょう。