研究開発者に聞く!最新のナリス美白研究
河内佑介/研究開発部 研究開発課 処方技術開発グループ リーダー
研究開発者に聞きたいQ&A
ナリスの美白研究。その先に見える未来
Q1. ナリスの最新の美白研究を教えて!
A. メラニンが溜まっている場所から、
さらに深部に着目した研究に進化しています。
当社では長年にわたり、シミ形成メカニズムの解明研究に取り組んでいます。 初期の研究では、シミの原因であるメラニンの生成を直接止めることに焦点が当てられていました。 その後、メラニンを生成する細胞とそれを受け取る細胞との情報交換に注目した研究が進み、近年ではメラニンを受け取った細胞のメラニン分解力や排出力を高めることで、シミの部分だけを明るくし、肌全体の色を均一にするアプローチを提案しています。 最新の研究では、シミの深部に存在する血管による赤みがシミの目立ちに大きく関係していることを見出し、メラニンだけでなく赤みも減らすことができる成分の開発に取り組み、肌色がより均一になるような美白効果を高める研究を行っています。
Q2. ナリスの美白研究の強みは?
A. 長年の歴史、安心・安全性へのこだわり、お客様とのつながり…
様々な環境がナリスの美白をより強化させる原動力
ナリスは創業から「肌本来の美しさ」に着目し、研究開発の分野で非常に長い歴史を持っています。美白についても例外ではなく、各時代の最新研究に基づいて、独自の植物由来の原料や処方の開発を行ってきました。研究開発の分野で広く効果が認められた成分にプラスして、独自の成分を配合するというのは、実は簡単なことではありません。長い研究の歴史や研究力があってこそ実現することなんです。 また、効果を追求する半面、安全性についても非常に厳しくこだわり、全原料、全製品でパッチテストを行っています。全原料までテストを行うのは業界的にも非常に珍しいことだと思います。 また、お客様との一対一の関係を大切にし、評価や改善点をダイレクトに把握できるからこそ、お客様に喜ばれる製品を誠実につくり続けられていると思っています。
Q3. 研究開発者が考える「美白」とは?
A.「白い肌」ではなく
均一で透明感のある「明るい肌」が理想
私たちが目指す「美白」とは、肌色自体が均一で透明感のある明るい肌であること、単に肌を「白く」するのではなく、美しく健康的な明るい肌を維持させることだと思っています。 「美白」とは言いますが、血の気のない絵の具のような「白色」の肌は、きっと理想的な肌ではないはずです。私たちは、人が本来持っている地肌の状態を均一に整えて、美しく保つことを目指しています。
Q4. 美白ケアで大切なことってなんですか?
A. 季節を問わず大切なことは、
美白ケアは毎日続ける&クリームによる保湿
美白ケアは一時的なものではなく、歯磨きをするように毎日続けることが重要です。 意外かもしれませんが、体内では毎日メラニンが生成されるので、シミを表面化させないためにも、美白ケアは365日、毎日ケアすることが重要です。 肌のターンオーバーの関係で、一朝一夕で効果を感じることができませんが、半年、1年とケアを続ければ、理想的な明るい素肌に近づくはずです。そして何より美白ケアに欠かせないのは「保湿」です。 与えた美白有効成分を長時間肌に留めるためにクリームは必須です。 春夏の暑くなる季節でも、乳液とクリームは必ず使うようにしてください。乳液が最終ケアの方は要注意ですよ。
Q5. 美白製品を生み出す苦労は?
A. 新しい着眼点の探求や仮説を証明すること…
製品開発に困難はつきものです
美白製品の開発に限らずですが、既存の効果が確認されているものの中から新しい視点を見つけ出すことが求められます。しかし、その新しい視点が本当に効果があるのかを証明することは非常に難しく、結果が出ないことが多く、常にトライ&エラーの繰り返しです。 効果があると証明された原料でも、安全性に問題なく、使用感が良く、使いやすい処方を実現するのもとても困難です。また、化粧品は3年間品質を担保するルールがあり、それを達成することも難しいですね。なので、一つのシリーズの開発に10年以上かかることもあるので、新製品の発売は本当に感慨深いですね。
Q6. お客様へのメッセージをお願いします
A. ナリスの製品開発背景に関心を持っていただき、
ありがとうございます
私たちは肌本来の美しい肌へつなげるため、日々研究開発を行っていますが、美白製品を使用する際には、焦らずにじっくりとケアを続けることが、本当に大切なことだと考えています。 過度な意気込みや不安を持ちすぎると、効果を感じるまでに至らず、お金も時間も無駄にしてしまうので、まずは自分の肌の状態を受け入れ、美白ケアを続けることが大切です。 化粧品開発は日進月歩で進化しています。今後も安心して選び、ご愛用いただけるように研究を重ね、自信をもって送り出せる製品づくりを続けていきます。