松田陽子さんが語る
除いたことで、生まれる余白
vol.02 前編
松田陽子/ジュエリーデザイナー
散歩を毎朝のルーティンに
『BYOKA』デザイナー / 松田陽子さん
愛猫とのお別れをきっかけに夜型から朝型の生活に
夜だと時間の制限が無いということから、ジュエリーのデザインを考えたり、SNSで情報収集をしたりすることが多かったという松田陽子さん。でも、24年間一緒に暮らしていた愛猫との別れをきっかけに夜型から朝型に切り替えたと言います。
「それまでは猫中心の生活に近かったこともあって、昼間はお薬をあげたりご飯をあげたり時間を取られる事もあり、夜までいろいろな作業を行うことが多かったんです。でも、お別れをきっかけにちょっと生活を変えてみようと考えて、昨年の8月にライフスタイルを見直してみたら、昼の間に全ての作業を終わらせる方が自分にとって心地良いことに気がついたんです」
生活が一転したことで、普段の活動の仕方にも変化があり、新しいことにも挑戦してみようと思ったのだとか。
ON・OFFの切り替えのために気分転換で外に出かける
「猫がいると一緒に居たい気持ちが強かったので、なかなか外に出ようと思えなくてずっと家にこもっているような状態だったんです。でも、それも切り替えることにしました。家にばかりいるのはあまり身体に良くないなとも思って、朝に散歩したり、カフェミーティングをしたりするようになりました」
自宅でさまざまな作業を行える職業だからこそ、気分転換の意味も込めてカフェミーティングをするようになった松田陽子さん。散歩はカフェまでの行き来で1時間ほど歩くようにしていると話してくれました。
「まずは手軽にできるということから散歩を選択しました。突然運動するのは無理があるし、続かないだろうなと思って……。歩くのなら毎日続けられると考えたんです。ミーティングを行うカフェまでの行き来という、必然的に歩かないといけない状況にしてルーティンとして続けられていますね」
朝のミーティングで仕事のパフォーマンスがアップ
朝に活動するようになって良かったなと感じることはたくさんあると言います。特に散歩のとき、日光浴ができることで本当に気持ちいいと感じるのだとか。さらに仕事のパフォーマンスが向上したと松田陽子さんは言います。
「朝に頭をしっかりと動かすことで、頭の中を整理できるようになったと思います。ミーティングをすることでその日、その週にやらないといけないことを明確にできることが大きいのかな。それまではふんわりと今日はこれをしないといけないって感じだったので」
朝型に切り替えたことで熟睡もできるようになって、今までより集中して仕事を出来るようになったとも。
「目覚めた時間に起きるという不規則な生活をやめて、決まった時間に起きることにしました。切り替える前はだらだらと夜に仕事をして、終わったら寝て……。なので、極端に活動時間が短いときもあれば、長いときもあったりして不安定だったんですが、それも平均化させることができました」
さらにブランドのことや日々の暮らしのことを考えて、東京から軽井沢への移住を決意したという松田陽子さん。気持ちの面でどのような変化があったのか後編でお伺いします。